入社意欲は面接で高められる

採用力アップセミナーの第7回目は「面接力パワーアップ講座」と題し、就職・転職面接コンサルタント、細井智彦事務所(Office TH)代表の細井智彦さんを講師にお招きいたしました。細井さんは株式会社リクルートキャリアを経て2016年3月独立されました。企業と応募者の面接場面での機会創出に向けた指導啓蒙に取り組んでいます。

「せっかく面接したのに内定辞退されてしまった」などの悩みは、どの企業も解決したい課題の一つではないでしょうか。それではさっそく、講義の内容をご紹介します。

 

面接を変える8つのキーワード

そもそも、面接の目的は一体なんでしょうか。細井さんの考える面接の目的は「採用」。そして、面接に関する言葉を変えると面接が変わるそうです。

例えば、「応募者→候補者」「見抜く→発掘」「転職理由→転職の機会」というように、言葉を変えるだけで、面接の捉え方がグッと変わりますよね。また、最近の面接官の流行りは「覚悟できていますか」と候補者に問いかけることのようですが、「できていません」など答える人なんていません。面接でこのような「候補者の本心の言葉」を引き出さない問いかけは、なんの意味もないのです。それでは、いったいどんなことを候補者に問いかければいいのでしょうか。

 

発掘提案型の面接

最新の面接の捉え方として、面接では候補者の可能性を発掘し、採流べき候補者の入社意欲を高める面接を実施することがあげられます。つまり、従来の「選考見極め型」から「発掘提案型」の面接に進化しています。というのも、候補者に入社意欲を求めるのは必要ですが、ただそれを求めるのではなく、面接で入社意欲を「生み出す」ことが大切なのです。

実は、候補者の志望度は面接での印象や担当者の話で入れ替わるのです。なんと辞退者の70%は面接での印象で決断され、当初から第一志望の会社に入社する人の割合は23%というデータがあるほど。だからこそ面接は、求める人物型にはめ込むマッチングではなく、言わばお互いの入社後のWin-Winをシニュレーションする場として、候補者の志望度を高める機会として捉えると良いでしょう。発掘提案型の面接とは、採用という目的のために、候補者の接点の発掘と動機付けをする場と言えます。

動機付けがうまい面接官の特徴

候補者の志望度を上げるには、面接官にも動機付けのスキルが必要です。細井さんには動機付けがうまい面接官の特徴を8つあげていただきましたが、そのうちの「偏見なく、可能性を引き出そうとしている」「話が具体的で将来をイメージさることができる」は特に重要なポイント。限られた面接の時間で候補者に共感しながら可能性を引き出し、アツくかつ具体的に接点を語れるようにするためにも、事前に応募書類を読むなどの準備をすると良いでしょう。

 

本質を引き出すポイント

「主体的に周囲と協力しながら仕事を進められる人材かどうか」など、面接官は候補者の本質を引き出すことが重要です。そこでのコツは「カキクケコ」と覚えておくと良いでしょう。例えば「カ」であればキーワードは「課題」「改善」であり、候補者に対し「何が”課題”であり、”改善”のためにどんな取り組みをしましたか」と問いかけてみたり、「ク」であればキーワードは「工夫」「苦労」であり、候補者の話されたことに対し「どんな”工夫”をされて来ましたか」「どんな”苦労”がありましたか」と、興味を持て熱心に引き出したりしてみます。その中から活かせる接点が見つかれば、共感し、伝達することもポイントです。

面接はいわば自社のファン作りの場所でもあります。この後、ワークショップの時間となり、参加されてた企業の採用担当者がそれぞれ「自社や仕事に対してどれだけ語れるか」をグループで共有し、アドバイスしあいました。ポイントは「面接を通して接点を見つけること」。お互いの一方通行な自己紹介にならないよう、コツを掴んで実践していきたいですね。

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