ソーシャルビジネスを成功に導くマーケティングとは

地域マーケティング実践講座の第6回目は、ソーシャルビジネスを成功に導くマーケティング講座と題し、株式会社ボーダレス・ジャパン代表取締役社長の田口一成さんを講師にお招きしました。
田口さんは1980年生まれ、福岡県出身。早稲田大学商卒。大学2年時に、発展途上国で栄養失調に苦しむ子どもの映像を見て「これぞ自分が人生をかける価値がある」と決意し、25歳で創業。現在は、日本・韓国・台湾・バングラデシュ・ミャンマー・ケニアなど世界で10を超えるソーシャルビジネスを展開され、2016年度の売上は33億円。日本を代表する社会起業家として各分野から注目されています。

 

ボーダレス・ジャパンとは?

株式会社ボーダレス・ジャパンは、ソーシャルビジネスを通じて社会問題の解決に取り組む、社会起業家集団。言ってしまえば、「ソーシャルビジネスしかやらない会社」だそうです。ソーシャルビジネスとは、社会の不と言われる不満、不便、不快、不都合を解消するビジネスではなく、ビジネスを手段として社会問題を解決しようとする取り組みのことを指します。

 

社会問題を解決するのは誰だ?

「政府?国連?NPO?いいえ、僕らビジネスマンが挑むべき仕事。」と田口さんは言います。ボランティアではなく、経済的に回る仕組みが大切だからです。そこで、世の中に一つくらい社会起業家のための会社が必要だと考え、ノウハウ、資金、人材を提供し共有できる社会起業家のプラットフォームをつくりました。ここでは、たくさんのソーシャルコンセプトやビジネスモデル、成功事例をつくっています。

この後、「どう社会起業家を量産するか」「アイディアをどうやって世界に広げるのか」「ソーシャルビジネスのマーケティング事例」を説明してくださいました。

 

後半からは地域マーケティング実践講座の監修をつとめられた斎藤潤一さんをモデレーターに迎え、田口さんとのトークセッションが行われました。受講者からは「転機になった出来事」「資金の調達の仕方」「今後のビジネスモデルは?」などの質問が上がり、田口さんは事例を交えながらお話ししてくださいました。

 

また、受講生として参加していた株式会社ボーダレス・ジャパンから新規就農者として新富町に移住した石川美里さん(みらい畑株式会社代表取締役社長)もトークセッションに加わりました。現在、石川さんは「耕作放棄地活用」×「オーガニック野菜の生産・販売」×「高齢者雇用」を実現するソーシャルビジネスを進行しています。受講者から寄せられた「ボーダレス・ジャパンの人材育成について」の質問に、実体験を交えながらをお話されていました。

 

最後に「顧客はどうやって見つけるのか」という質問に対し田口さんは、「実はインスピレーションなんですよね。と言っても思いつきではなくて、めっちゃ勉強すること、つまり情報のインプットが大事だと思います。引き出しを持っていると持っていないとでは大きな違いで、社会課題に対しどうやってアプローチできるかを常に考え続けることが大切だと思ってます。例えば、美里にも、どんなビジネスプランがあるか毎日書き続けることをアドバイスしました。結局、みんな書けないんですよ。だから勉強する。それでいいと思うんですよね。成功するかなんて、結果論。なんでもやってみることが大事だと思いますよ。」とお話しされていました。

 

また、斎藤さんから「成功の法則は?」という投げかけに、「”あきらめないこと”ですね。シンプルで当たり前のことだけど、めちゃくちゃ難しいこと。飽きない、つまり情熱が尽きないことが大事ですね。」と受講生にエールをくださいました。

講座終了後も田口さんは受講生からの質問に丁寧に答えてくださり、充実した2時間の講義となりました。

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