文章は「脳の筋トレ」で上手くなる

今回はライター講座の第1回。なんと募集早々に定員に達してしまったほど、人気のある全15回の講座です。

19時スタートということもあり、現在働いている方も参加できる時間帯で、実際の受講生も仕事終わりに直行された様子。実際にみなさんに話を聞いてみると、半数以上の方が「文章を書く」ことを仕事にしているようです。

さて、そんな現在ライター(または卵)として働かれている方でも、文章を書く上では悩みがつきものなようで、質問も序盤からたくさん出てきました。

その質問にお答えするのは、広告代理店、東北プリントワールド株式会社の代表取締役の高橋慶彦さん。今回ははるばる仙台からお越しくださり、実は宮崎が大好きなようでへべすの収穫まで体験したことがあるそうです。そんな高橋さんは、プロのコピーライターも通う宣伝会議の講座や「MACHI LOG」東北編集長として東北を飛び回ったりと、全国でご活躍されています。「デブは強みだ!」と自虐ネタを挟み、みんなの笑いを取りながら自己紹介をしてくださいました。

 

脳の筋トレ「一つのことを繰り返す」

高橋さんの拠点とする秋田県は宮崎県よりも面積が大きいにもかかわらず人口は毎年減り続け、100万人を切ってしまいました。そんな現状に危機感をもち「東北の魅力を伝える」をテーマにMACHI LOGで記事を書き始め、その数なんと2年間に800記事以上。現在も執筆を続け900記事にのぼるそうです。

この話から何が言いたいかというと、伝わる文章を書くために必要なことは、センスや才能ではなく、「一つのことを繰り返す」という脳の筋力トレーニングが重要なのです。だからこそ、誰でも練習して練習して練習すれば、文章がうまくなるのです。

 

伝えても、伝わらなければ意味がない

ここで、受講生同士で自己紹介がてら1分間で「自分の魅力を伝えてみよう」という課題が出ました。1分間でまとめるには多少の工夫が必要。高橋さんが教えてくださったコツは「情報整理(フレーム)ー名前、略歴、ライフワーク」「深堀(なぜ)ーなぜ今日参加したのか」「共感(ビジョン)ー今日得たものを生かしてどんなことがしたいか」の3段階にわけて伝える方法。みんな四苦八苦しながらも、なんとか1分間にまとめて発表していました。

さて、ここで高橋さんから質問。「ちゃんと伝えましたか?」みなさん首を縦に振りました。「それでは、相手に伝わりましたか?」みなさんハッとした表情をされました。そう、聞き手や読み手に届かなければ、伝わらなければ、刺さらなければ、その情報は存在していないことと一緒。だから私たちライターは自分の伝えたいことだけを考えるのではなく、その先に伝えたい人、読者がいることを忘れてはいけないのです。

 

タイトルで読者は判断する

さて、読者がその記事を読むか読まないかは、「タイトル」で決まるといっても過言ではありません。ここで高橋さんが5つのコツを教えてくださいました。

【タイトルを作る5つのコツ】
①13文字ルールを意識する
②具体的な数字を入れる
③読者が自分を連想する言葉を入れる
④読者にとっての価値を入れる
⑤旬なキーワードを入れる

「これを13文字におさめるのか…」と、うなだれてしまいそうですが、多くの情報に溢れている世の中で、読者に選ばれる記事を書くには、伝わるスピードまで意識しないといけないのです。その他、伝わる文章のコツを10個ほど事例を参考に出しながら、丁寧に教えてくださいました。

 

モチベーションが上がるものを探す

ライターの技術を学びたいと思っても、上司が必ずしもプロとは限らなかったり、フリーライターとして活動する方は赤ペンを入れてもらう機会がなかったりと、独学を強いられることも多いですよね。そんなときに、書き続けられるかは自分の「上手くなりたい」というモチベーション次第。しかし、高橋さんがおっしゃるには「モチベーションは上げるのではなく、モチベーションが上がるものを探す」ことが重要ということ。つまり、高橋さんがMACHI LOGで情報を発信し続けたように、自分が夢中になって毎日書き続けられる題材探しが大切なのではないかと思いました。

ブランドを伝え、技術を磨き、訓練を継続するという一つ一つの積み重ねを、妥協せず、徹底的にやっていきたいものですね。

 

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