シリコンバレーから考える宮崎

地域マーケティング実践講座の第2回目の講師は、なんとシリコンバレーから宮崎にはるばるお越しくださった大木美代子さん。日本IBMソフトウェア事業部にて、グローバル・マーケティング・プログラムの日本部門を担当。その後渡米、サンフランシスコGolden Gate Universityにて修士号を取得。以降、シリコンバレーのIT企業・スタートアップにて、ビジネス開発及びマーケティング業務を歴任。2013年にコンサルティング会社Serendとして独立し、現在代表として活躍しています。今回は「シリコンバレーが創る社会の変化と、宮崎が持つビジネスチャンス」をテーマにお話ししてくださいました。

 

シリコンバレーの今

シリコンバレーと聞くと、大都会をイメージする方も多いかもしれませんが、大木さん曰く宮崎の街よりもずっと田舎で、ときどき大きな会社がボコ、ボコっとある程度の片田舎だそうです。
では、いったい何がシリコンバレーをシリコンバレーたらしめているか。それは、精神性や反体制(カウンターカルチャー)であったり、物事、概念、社会ルールの再構築が行われる場所であることがあげられるそうです。

そして、以前にも増し、より多くのスタートアップが生まれ、ますます変化のスピードが加速しています。一方その裏では、企業の再編、クローズも頻繁に発生していますが、それが成長のもとにもなっているそうです。

その他、シリコンバレー含め世界で起こっているグローバル化や、自動車業界や金融業界など非IT企業のR&D、また中国の台頭、AIなどの新たなパラダイムシフトをとりあげ説明してくださいました。

社会業界のゲームチェンジャー AI

AIの技術が進むと、言葉の壁がなくなり、グローバルリーチがますます容易になります。ITによってロケーションのハンディキャップは小さくなったことにより、ローカルからグローバルに直結できるようになりました。だからこそ、今後はよりパーソナルなもの、一点もののような希少性の高いもの、良い素材やコンテンツなどの価値が高まってくると言われているそうです。

 

日本は外からどう見えるか

視点を少し変え、「日本は世界からどう見えるか」という話題になりました。日本人は一般的に礼儀正しく、誠実で、信頼できると見られています。また、文化も評価され、技術力もあるとされています。一方、ビジネス面から見ると、特殊な市場形態やビジネス習慣をもち、日本人とコミュニケーションをとるのは難しいと見られているそうです。日本語圏で完結している経済圏によるグローバル化のハードルの高さや、島国特有の自国の強みの自覚しづらさを、外を知り、外からの視線を意識することで乗り越えていくかが重要だと話されていました。

地方も世界とつながっていることを忘れない

さて、宮崎はこれからどのような可能性があるのでしょうか。宮崎が世界と直結していることをリアルに想像していくことが、これからはより求められています。特に宮崎は様々な特産品がありますが、その素材の良さに頼りきらず、その認知度を高める戦略、販売戦略が重要になってくるでしょう。その中で発信力の面で言うと、新しいコミュニケーション媒体を積極的に活用し、受け手の文化を考慮したコンテンツ作りをしていく必要があります。

社会は常に変化しています。思考停止に陥らず、プロセスや製品を継続的に改善していく努力を怠らないようにしたいものですね。

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