コミュニティメディアを育てる

「コミュニティメディアを育てる編集力」がテーマのライター養成講座第11回目の講師は、inquire Inc. CEO.のモリジュンヤさんです。モリさんは2010年に『greenz.jp』編集部に参加した後に独立。フリーランスとして、THE BRIDGE、soar、マチノコトなどの立ち上げに携わり、2015年inquire Inc.を創業。小さな経済を持続させるビジネスメディア「UNLEASH」や、ライティングを学び合うコミュニティ「sentence」の運営、地方のデジタルマーケティングを支援するIDENTITYの共同代表を務めています。

 

コミュニティとは

講義はまずチェックインから始まりました。「今日の気分」「コミュニティとは何か」をテーマに、2 ~3人で話し合いました。

コミュニティとは英語では「共同体」を意味する語に由来し、同じ地域に移住して利害を共にしている人々の集まりのこと。または、同じ共通点を持った人の集まりを指します。語源はラテン語の「communitat」という単語であり、これはお互いに奉仕する事などの意味を持ちます。

なぜ今、「コミュニティ」が注目されるのかを考えてみましょう。大量生産大量消費の時代が終わり、社会も成熟した結果、消費者の多様化、分散化が進みました。ソーシャルメディアのような多様化、分散化を支えるテクノロジーが登場したことも、多様なコミュニティを後押ししています。

 

メディアのもつ資産は、擁するコミュニティにある

続いて「コミュニティメディアと聞いて、どんなメディアが思い浮かびますか」という質問がモリさんからされ、受講者からは「回覧板など、最近はオンラインサロンなど、SNSをかいしたグループ内のコミュニケーション」という答えなどが出ました。

モリさんは小林弘人さんの「新世紀メディア論」を取り上げ、コミュニティとメディアの関係について説明されました。データでも紙でもコンテンツはコピーできるが、そのメディアに集まる利用者のコミュニティはコピーできません。コミュニティを形成できるブランドこそがメディアビジネスであり、そのコミュニティはメディアの資産となります。

 

コミュニティメディアを編集する

さて、実際にコミュニティメディアを作るステップは4段階で表すことができます。

1、捉える
2、形にする
3、継続する
4、発展させる

そして、そのコミュニティを捉える方法として下記を実行しています。

・フィールドワーク
・ヒアリング
・土地勘を磨く
・ペルソナを描く

コミュニティメディアは広く多くの人に読んで欲しいという話ではなく、特定の人たちに読んで欲しい情報です。理想は、「あの人はわかってるよね」と言ってもらえるようなメディアになることです。そのため、特にヒアリングや土地勘を磨くというコミュニティに耳を傾ける行為を重視しているそうです。

 

継続して運営する意味

コミュニティメディアを運営するにあたって、どうやったら運営の負担がかからず、継続的に運営していけるかが大切になってきます。というのも、メディアもコミュニティもすぐには育たないもの。社会や人は変化し続けることに対し、コミュニティも随時変化させ、資産が蓄積できるようなメディアにすることが必要です。

 

よりよいコミュニティにするために

運営側はコミュニティをデザインする必要があります。モリさんは人とのつながりを意識し、コミュニティの熱量に気を配りながら、創発が生まれるような環境を用意しているそうです。

誰が参加し、どんなコミュニティメディアが社会に求められているでしょうか。そのコミュニティメディアがあることで、人々の何が変わるでしょうか。メディアをつくるにあたって、そのコミュニティに果たす役割を考えていきたいですね。

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