覚醒する情報発信

情報発信力UP講座の3回目の講師は、株式会社TABI LABO代表取締役の久志尚太郎さん。久志さんは中学卒業後、単身渡米。16歳の時に飛び級で高校を卒業後、起業。帰国後は19歳でDELLに入社、20歳で法人営業部のトップセールスマンになりますが退職し、21歳から23歳までの2年間は世界25ヶ国をまわったそうです。そして復職後は25歳でサービスセールス部門のマネージャーに就任し、退職後、宮崎でソーシャルビジネスに従事。2013年より東京に拠点を移し、2014年2月TABI LABOを創業しました。

会場には受講生のほか、久志さんの情報を聞きつけたファンの方が飛び入りで参加するなど、みなさん本日を心待ちにされていた様子。東京土産を下げて登場した久志さん、さてどんなお話を聞かせてくださるのでしょうか。

 

WHY なぜ情報を発信するのか

「なぜみなさんは情報発信をするのですか?」という質問から講義はスタートしました。グループで意見交換をし、受講者からは「自社製品の売り上げをアップさせたいから」「自分の好きなものを伝えたいから」などの声が上がりましたが、それは久志さん曰く「ウザい!」らしい(笑)。また、「情報発信することで、自分の存在意義を確認できるから」という意見に対しては「世も末!」だそう(笑)。

実は情報発信の講師でありながら、久志さんは情報発信反対派らしいのです(会場から「えーー」っと、笑い声)。というのも、世の中に情報が溢れすぎている現代では、生活のノイズになっている情報も数多くあるそう。というのも、私たちが発信している情報のほとんどが、自分本位のものであり、自分起点で発信しているもの。つまり、ユーザーが何を求めているかという視点が抜け落ち、発信していることが気持ちいいだけの状態が大半だそうです。ただ、その行為が悪いわけではなく、それらを発信する意味を、いま一度考えてみる必要があるでしょう。

 

WHAT 何を発信したいのか

次の質問は「何を伝えたいのか、日頃何を伝えているのか」。受講者からは「会社の事業内容」「商品の魅力」「生き方の選択肢」などの声が上がりました。ん〜、やっぱりここも自分起点がほとんどのようです。

 

WHO 誰に発信したいのか

さらに、「誰に発信したいのか」という問いが出ました。「相手が欲しい情報を考えて発信していますか」「発信した先に相手の顔が思い浮かびますか」。と言いつつも、マーケティングのプロであっても、ユーザーの欲しい情報を見つけることは難しいもの。しかし、その視点がなければ、いつまでたっても自分起点の発信にしかなりません。

 

HOW どのように発信するか

さて、その情報を伝える最適な手段とは、一体なんなのでしょうか。リアルなイベントがいいのか、ラジオがいいのか、テレビがいいのか、SNSがいいのか。情報はコンテンツによって、最適な伝える手段が異なります。ただ、考えるにあたってはスマホを軸をコミュニケーションプランを決めていきましょう。

ここで、「ULTRA JAPAN(世界最大級の都市型ダンス・フェス)」のイベントレポートに、VR(360度)動画を起用した経験をお話ししてくださいました。実は、久志さん自身、それ以前にVR映像に携わったことはありませんでした。しかし、この企画が起用されたのは、経験よりもそのアイディアがクライアントにハマったから。今の時代、情報を伝える仕組みはたくさんあるけれども、ユーザーが何を欲しているのかを考えられる人が圧倒的に少ないからこそ、このユーザー視点に立てることが自分たちの強みになったのです。

 

MOVEMENT 多くの人を動かすには

さてどうやったら、多くの人を動かすコンテンツを作れるのでしょうか。ここで紹介していただいたのが、TEDでデレク・シヴァースさんがプレゼンした「社会運動はどうやって起こすのか」という動画(実は講座の中で2回も見てしまいました!)。内容は、1人目が勇気を持ち活動を始め、それを見ていた2人目が1人目を面白がってマネし始め、その2人を見ていた周りの人が5人、6人とマネしていく内容です。このことから読み取れるのが、「2人目」の存在によって、「1人のバカがリーダーに変わる」ということ。そして、2人目の行動によってフォロワーが増え始めるのです。
だからこそ、久志さん(TABI LABO)は2人目になろうとするそうです。大切なのは2人目は、1人目以上に1人目を理解していること。そしてどこまでも1人目に寄り添うことだそうです。

 

コンテンツや情報はドラッグだ

いい情報発信というのは覚醒するもの。つまり、見えていなかったものが見える瞬間を与えるもの。そう、情報発信は情報を届けることではなく、見えるきっかけをつくることとも言えます。久志さんが大切にしていることは、あくまでも覚醒するきっかけを与えることで、覚醒したその先は、見た人が選べばいいことだと思っているそうです。(例えば「愛を叫ぼう」なんて発信してしまうと、それはただの宗教と変わらないものになってしまいます。)

情報発信は誰にでもできます。ただそれが、面白いか、面白くないかだけ。さて受講されたみなさんは、今後どんなことを考え発信していくのでしょうか。

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