口説き方は求職者の意思決定の軸で決まる

採用力アップセミナーの第8回目は、「口説く力パワーアップ講座」と題し、株式会社リクルートエグゼクティブエージェント、エグゼクティブコンサルタントの森本 千賀子さんに講師をつとめていただきました。

しかし、昨晩(1/22)の東京での雪の影響により森本さんを乗せた飛行機が遅延。そこで「採用力を高めるために、講座で習ったことで実際に使ってみたこと、これから取り入れてみたいこと」をしばしの間グループでシェアしました。

しかし、5分もたたずに森本さんがご到着。疲れも見せずカラッとした笑顔の森本さんに、会場の雰囲気もパ~っと、さらに活気づきました。

森本さんは1993年リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社し、1年目からトップセールスとなります。その後、現職に移り、エグゼクティブ層の採用支援を行っています。

また2017年に株式会社morichを起業し、副業を体現するなどパラレルキャリアを提唱しています。NHKプロフェッショナル仕事の流儀に出演、『1000人の経営者に信頼される人の仕事の習慣』などベストセラー著書を多数出版されています。

そんなバリバリ活躍されている森本さんはなんと中2、小3の2児のママ。育児に趣味などの話も交え、非常にパワーあふれる自己紹介をしていただきました。

求人しても採用できない時代へ

まずは採用のマーケット環境からお話されました。もう、すでにみなさんもご存知のように労働力の高齢化が進み、若年層の労働力は減少している日本。求人すれば採用できた時代から、求人しても採用できない時代になってきました。採用の突破口は工夫と努力の積み重ねにあるのみ。その中でも、面接は求職者に接触できる大きなチャンス。では、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

会社、仕事、仲間、環境の4つの軸

まず、求職者の意思決定において重要視する情報を整理すると「会社、仕事、仲間、環境」の4つの軸に分けられます。

では、それぞれどういうことを意識しながら面談すればいいのか見ていきましょう。

1:企業軸

企業軸を重要視している求職者に対しては、「過去ー現在ー未来」の時間軸で会社の生い立ちを説明しましょう。求職者は人生をかけられる会社かどうか見極めようとしているので、できればHPなど表に出ていない情報を語りきることがポイントだそうです。また、今の話をする面接官は多いですが、創業背景など、過去の話をする方が少ないので、自分の言葉でしっかり説明できると良いでしょう。

また、事業内容に関しては商品やサービスの内容だけでなく、競合と比べた自社の強みや、どんな価値を提供しているのか、それが社会をどう変えていくのかを合わせて伝えてみましょう。

ポイントとしては、見えない不安を払拭すること。事業計画、現在の事業状況なども売上、事業規模を数字で具体的に伝える方がいいと言えます

2:仕事軸

仕事を重要視している方には、入社してすぐ、半年後、一年後の具体的なミッションやコミットすべき仕事を伝えると良いでしょう。きっと多くの人事担当者は目の前の仕事をお願いして終わっている場合が多いはずです。

また、組織図を見せながら、「実績を出せば希望部署に異動も可能です」のように、多部署への異動チャンスを示してあげることも大切です。

3:仲間軸

「何をするかではなく、誰と働くのか」を重視している方にも、組織図を見せその中の役割やプロフィールを見せることが大切です。また、中途採用の場合は「欠員があるから募集をかける」場合がほとんどなので、なぜ前職の方が退職したのかを公表することも有効でしょう。

4:環境、待遇

オフィス環境を重視している方への理想は、面接に来てもらった際にオフィス見学をさせてあげることが大切でしょう。たとえ、採用しない方であっても、ファンになって帰ってもらえる効果があります。

また、給与を重視している方には、初年度の給与だけではなく、3年後、5年後に給与が上がる可能性があることを伝えることも有効です。

 

後半は、成功事例における採用力ある企業の共通点、失敗事例の共通ポイントを教えてくださいました。重要なのは求職者に「誰でもいいのではなく、あなたが必要です」ということをきちんと納得できる形で伝えることでしょう。

今回の講座でも、すぐに実践できる具体事例を学ぶことができました。

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