女性が働きやすい環境が事業を発展させる

顧客獲得支援セミナー第7回目のテーマは「女性が輝ける職場づくり『業務改革による新規顧客獲得』」と題し、全10回の中で唯一の「女性の働き方」に焦点をあてた講義が開催されました。

講師は株式会社クラビズ代表取締役の秋葉優一さん。倉敷市に生まれ上京。リクルートやベンチャー企業で主に人材ビジネスに関わったのち30歳で倉敷に戻り父親を含めて従業員3名の零細企業を引き継ぎました。働き方改革や女性の働きやすい職場づくりなどを進め、平成28年度おかやま子育て応援宣言企業「岡山県知事賞」を受賞。現在はデザインとWEBマーケティングをベースに様々なサービスや商品を立ち上げ、中でも社内スタッフの主婦2人が立ち上げた「くらしきぬ」はニューヨークなどにも展開する事業に成長しています。

 

仕事に夢を持ってもらいたい

「夢を持って働ける仕事って、倉敷にありますか?」これは、秋葉さんが地元に戻り、飲み屋で隣に座っていた若者が放った言葉。その青年は「給料が高い会社がいい会社、そこで働くことがすごいこと」と思っていました。しかし秋葉さんは「仕事は稼ぐ場所だけでなく、もっと夢を持って働く場であってもいいのではないか」と疑問を持ったそうです。「仕事に夢を持って欲しい」「会社に行くのが楽しみになる職場が必要だ」「あそこで働いてみたいと思われる仕事を作りたい」そんな思いで、お父様から継いだ会社を立て直し始めます。

 

生産性の向上へ


秋葉さんの会社が目指していること。それは「仕事もプライベートも満喫できる最高に楽しい会社を作る」こと。
秋葉さんのように東京でバリバリ働いていた人の中には、「家族を大切にしたい」「自分の時間を持ちたい」と思っている方も多いはず。そんな仕事以外のことを人生で充実させたいと願う人が倉敷に帰って来た時に、受け入れられる職場でありたいと秋葉さんは思っています。

しかし、楽しいだけでは業績は上がりません。プライベートを充実させるには、「生産性を向上させる」ことが最重要課題と考え、生産性の向上を図るために「働き方改革」「クラウド活用」「WEBマーケティング」の三本の柱を立てました。

 

女性が働いやすい環境の整備

働き方改革の中で重点的に取り組んだことは「女性が働きやすい職場づくり」。結果的に岡山県知事賞を受賞しましたが、当初から女性の採用に積極的だったわけではありませんでした。

そもそも、地方の中小零細企業は優秀な人材の採用が難しい現実があります。しかし仕事を選択する際に、優秀な男性は大手志向が強い一方で、優秀な女性の多くは「働く環境」を重視する傾向があります。そう、働く女性の共通する悩みは「キャリアを積みたいが、子育てや家庭の両立がはかれない」「キャリアを積みたくても、思っているような仕事を与えてもらえない」というもの。

だからこそ、徹底的に子育てと両立しやすい環境、例えば「参観日は休んでOK」「子供が風邪引いたら休んでOK」というような環境を整備し、育休取得やリフレッシュ休暇の取得を徹底させることで、優秀な女性が自然と働きやすい会社が出来上がっていったのです。

クラウド活用


しかし、女性が休んだ場合に仕事がまわらなくなってしまっては意味がありません。そこで取り入れたのが「クラウド活用」。現在様々なクラウドサービスがありますが、自分たちに必要なものを必要なだけ低コストで導入することが魅力です。その中の一つである、業務内容を社内全体で見える化するサービスを利用することで、急な欠員があっても社内全体でフォローできる体制が整いました。

 

働きやすい環境が事業を成長させる

働きやすい環境が整えば、女性が生き生きと働き、売上が上がり、スタッフは評価され、モチベーションが上がり、新しいアイディアが生まれるというような好循環が生まれるのです。「くらしきぬ」という女性の絹の肌着ブランドは社内の主婦さんから生まれ、今ではニューヨークにまで展開する事業に成長しました。

現在、社内の評価制度の中で、40名中上位6名が子育て中の女性だそうです。女性ならではのアイディア、情報発信力は馬鹿にできないものがあります。働きやすい、いわばアイディアを出しやすい環境を整備していくことが、会社の可能性を広げることに繋がるのではないでしょうか。

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