本気を後押しするクラウドファンディング

女性の再就職・起業支援講座の第4回目の講師は、全10回の中で唯一の男性講師、株式会社サーチフィールド取締役であり、FAAVO事業部責任者の齋藤隆太さん。齋藤さんも講座の出だしに、「非常に花園感がある中、すみません」と会場の笑いを取っていました。

さて、齋藤さんは大学卒業後USEN入社後、2008年株式会社サーチフィールド創業時に取締役として参画。2012年同社にて「地域×クラウドファンディング FAAVO」を企画・創設。現在、全国76エリアで様々な団体と協業し、クラウドファンディングを根付かせる仕組みを構築しています。また、2016年にはふるさと納税に特化したクラウドファンディングサイトをオープン。さらに同年、地元宮崎県にUターンし、プライベートでMiyazakiStartupValleyの共同代表も務めています。

今回のテーマは「インターネットを活用した資金調達“クラウドファンディング”」。受講生が「クラウドファンディングをやってみよう!」という気持ちになって講座を締めくくることがゴールです。それではさっそく、講座の様子をご紹介します。

クラウドファンディング≠寄付

さて、齋藤さんが活動しているFAAVOでは、「町から生まれるおもいをつなげる」をテーマに、地域を盛り上げるアイディアを提示し、インターネットで資金を募るwebサービスを行っています。そもそもクラウドファンディングは寄付と思われがちですが、大前提として寄付ではありません。クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人の組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせた造語のこと。ソーシャルブランディングとも呼ばれています。また、クラウドファンディングを特徴づけているのは、「インターネットを利用する」という点で、インターネットを利用することで不特定多数の人びとに対して、資金の提供を呼びかけることができます。

クラウドファンディングは資金が集まったら実行される「All or Nothing」型(例えば、目標金額が100万円だった場合、100万円に達しなければ実行されない)と、集まった金額で実行される「All in」型(目標金額が100万円で、達成金額が50万円だった場合、50万円で実行される)があります。一見すると実行確約の方が人気がありそうですが、前者の方が起案する方も、支援する方も必死になり、プロジェクト実行の盛り上がりや、うねりが出るそうで、実際に「All or Nothing」型の成功率は70%に対し、「All in」型は40%だそうです。

 

本気ですか?

齋藤さんはご自身でも「落書き消しからはじまる、みんなの若草通賑わい復活プロジェクト」というテーマで、FAAVOのクラウドファンディングで資金を調達した経験があります。そこでの実感から、みなさんにクラウドファンディングの手順と、心得を教えてくださいました。

まず、受講生に発せられたのは「本気ですか?」という問い。クラウドファンディングはあくまでも「手段」であって、「目的」ではありません。よく、「目標金額を達成するために、SNSで拡散するのは恥ずかしい」という起案者もいらっしゃるそうですが、「人様からお金をもらう」という遠慮はいりません、と齋藤さんは力強く話されます。クラウドファンディングは、あくまでも手段。本当に成し遂げたい目標に向かって「本気」なのであれば、恥ずかしい気持ちなど持つ必要はないのでしょう。

 

クラウドファンディングを起案しよう

後半では、齋藤さんのアドバイスを受けながら、実際に受講生それぞれがクラウドファンディングの起案をしてみました。受講生の中の一人は「樹齢50年をこえる日向夏を味わいつくそう」というテーマで、ご実家で放棄された日向夏の樹を再生させ、リターン品としてドレッシング、アイス、塩漬けなどを贈るアイディアを発表されました。その他、「文化総合公園に小さな遊具を設置したい」「宮崎を花の街にしよう」「お弁当注文をシステム化したい」などの案が出揃いました。

壮大なプロジェクトではなくても、ちょっとしたアイディアを実現させたい時、クラウドファンディングを活用するのも一つの手であることを学ぶことができました。

関連記事

  1. 自立系女子になるために

  2. 夢は可視化すれば、現実になる

  3. ぴったりな職場は、自己理解から見つかる

  4. 人間らしく働いて、豊かに生きる